3月21日付の読売新聞に、『シニアも安心、電動自転車…大きなボタン 操作簡単』のタイトルで記事が掲載されました。
要約してみますと。
- 電動アシスト自転車は、1993年にヤマハ発動機が世界で初めて販売した。
- しかし、一般の自転車よりも重いため停車時の安定性に不安を持ったり、操作が複雑と思ったりして敬遠するお年寄りが多い。
- そこで、自転車メーカー各社は、使いやすさを向上させた製品を販売するようになる。
- 転倒しにくい3輪自転車や4輪自転車もラインナップされている。
ブリヂストンサイクルは「アシスタユニプレミア」を14年10月に発売
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ブリヂストンサイクルは「アシスタユニプレミア」を14年10月に発売。
- フレームやスタンドなどにアルミを採用して軽量化しているのが特徴で、20インチサイズの重量は、一般の自転車と同程度の約22キロ・グラムだ。
- サドルの最も低い位置は、身長が138センチ程度の人でも両足がかかとまで付く高さに設計してあるため、停車時でもふらつきにくい。
ヤマハ発動機は「PAS SION」を14年10月に発売
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ヤマハ発動機は「PAS SION」を14年10月に発売。
- シニア層の悩みの一つである「操作の複雑さ」を解消するため、バッテリー残量の表示やボタンを大きくして視認性を良くした。
- 走行時のアシスト力を調整する走行モードは、「強」と「弱」の2種類のみにした。
- 荷台部分には取っ手を付け、駐輪時にスタンドをかけやすくした。
パナソニックサイクルテックの三輪自転車「かろやかライフEB」
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パナソニックサイクルテックの「かろやかライフEB」(13年4月発売)は、3輪タイプだ。
- 3輪のため安定性がよく、2輪タイプの運転に不安がある人でも安心して乗れるという。
- 前後には大きめのカゴも付いており、買い物などの際にも便利だ。またハンドル部分で前輪の施錠や解錠ができるため、ロックをする際にかがむ必要がない。
協栄製作所の四輪の電動アシスト自転車「けんきゃくん」
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オートバイ部品などを製造する協栄製作所(浜松市)では、4輪タイプの電動アシスト自転車「けんきゃくん」を13年10月から発売している。
- 4輪のため、低速走行時や停止時でも転倒しにくい。
- 乗降時の転倒を防ぐため、サドルは低い位置に設計してまたぎやすくなっている。
- 高強度のアルミをフレームに使用し、重量も23・5キロ・グラムに抑えた。
記事の主な内容は以下の通りです。
電動モーターによって、ペダルをこぐ力を補助する電動アシスト自転車。安定性や操作性を向上させたシニア向けの新製品も登場している。
■93年から登場
充電式バッテリーと電動モーターを搭載した電動アシスト自転車は、坂道での走行や重い荷物を載せた時などでも楽に走ることができる。フル充電でモーターを使って30~50キロ・メートルほど走行できるものが多い。経済産業省によると、2014年の電動アシスト自転車の市場規模(出荷金額)は、332億円で04年の約3倍に伸びている。
電動アシスト自転車は、1993年にヤマハ発動機が世界で初めて発売した。当初は、主に脚力の弱い人や、自動車の免許証を返納したシニア層などの利用が想定されていたが、現在は、若者が通勤や通学に使ったり、主婦層が買い物や子供の送り迎えに利用したりするようになってきた。
シニア層の使用状況については、「増えてはいるが、高齢者人口の増加数に比例しておらず、世代別にみればシニア世代の割合は少ない」(大手自転車メーカー)という。一般の自転車よりも重いため停車時の安定性に不安を持ったり、操作が複雑と思ったりして敬遠するお年寄りが多いそうだ。
■サドル位置を低く
そこで、自転車メーカー各社は、使いやすさを向上させた製品を発売している。
ブリヂストンサイクルが14年10月に発売したのが、「アシスタユニプレミア」だ。フレームやスタンドなどにアルミを採用して軽量化しているのが特徴で、20インチサイズの重量は、一般の自転車と同程度の約22キロ・グラムだ。
また、サドルの最も低い位置は、身長が138センチ程度の人でも両足がかかとまで付く高さに設計してあるため、停車時でもふらつきにくいという。
ヤマハ発動機は、「PAS SION」を14年10月に発売した。シニア層の悩みの一つである「操作の複雑さ」を解消するため、バッテリー残量の表示やボタンを大きくして視認性を良くした。
走行時のアシスト力を調整する走行モードは、「強」と「弱」の2種類のみにした。荷台部分には取っ手を付け、駐輪時にスタンドをかけやすくした。
■施錠時もかがまずに
パナソニックサイクルテックの「かろやかライフEB」(13年4月発売)は、3輪タイプだ。3輪のため安定性がよく、2輪タイプの運転に不安がある人でも安心して乗れるという。
前後には大きめのカゴも付いており、買い物などの際にも便利だ。またハンドル部分で前輪の施錠や解錠ができるため、ロックをする際にかがむ必要がない。
オートバイ部品などを製造する協栄製作所(浜松市)では、4輪タイプの電動アシスト自転車「けんきゃくん」を13年10月から発売している。4輪のため、低速走行時や停止時でも転倒しにくい。
また乗降時の転倒を防ぐため、サドルは低い位置に設計してまたぎやすくなっている。高強度のアルミをフレームに使用し、重量も23・5キロ・グラムに抑えた。